武蔵国新座郡村誌/浜崎村

提供:シラキのコホリ
2025年10月15日 (水) 22:16時点におけるシラキのコホリのツカサ (トーク | 投稿記録)による版 (ページの作成:「武蔵国新座郡村誌浜崎村<ref>見出しは「濱崎村」となっているが、ページの見出しには「浜崎村」とあり、現代表記と同じ「浜崎」を採用した。</ref>項の現代語訳。 :現代語訳=シラキのコホリのツカサ ==濱崎村(はまざき)== 本村はいにしえ広沢庄野方領に属する。 ===疆域=== 東は武蔵国新座…」)
(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)

武蔵国新座郡村誌浜崎村[1]項の現代語訳。

現代語訳=シラキのコホリのツカサ

濱崎村(はまざき)

本村はいにしえ広沢庄野方領に属する。

疆域

東は田嶋村と田のあぜや小路上、上内間木村とは新河岸川を境界とし、溝沼の両村と黒目川を境界とし、西は溝沼・野火止北野村の3村に接し、北は宮戸村に隣り合っている。

幅員

  • 東(字高堤・新河岸川縁から)西(字境久保に至る)25町
  • 南(字川端から)北(字上の原に至る)5町40間

管轄沿革

  • 天正十八年庚寅(1590年)、徳川氏の所有となる。
  • 正保(1645~1648年)のころは村高460石あり、200石を深津長右衛門、33石を岸八郎右衛門、30石を冨永喜右衛門、32石を三枝土佐守などの旗下士に賜い、残りは代官の支配とする。
  • 元禄五年壬申(1692年)検地の際、三枝・岸の采地は収めて直轄とし、深津・冨永は世襲した。
  • 維新の際、すべて武蔵知県事に属する。
  • 明治二年己巳(1869年)6月、品川県の管轄となる。
  • 明治四年辛未(1871年)11月、入間県に移る。
  • 明治六年(1873年)6月、熊谷県の所轄となる。

里程

  • 熊谷県庁より南少し東13里
  • 四隣:上内間木村へ20町。宮戸村へ9町。岡村へ15町。
  • 近傍宿町:志木宿へ20町

地勢

  • 高い丘なく、東に新河岸川、南に黒目川を帯びる。運輸は便利。薪は余剰があるが、炭は乏しい。

地味

  • 色は白・赤・黒色の3種で、その質は悪く、稲・粱・菽(豆)・麦に適さない。水利の便を得るが、害もまた多い。

税地

  • 田:22町2反7畝25歩
  • 畑:90町7反8畝10歩
  • 総計:113町6畝5歩

飛地

村の東の方、上内間木村の内に秣場 1町1反8畝

字地

  • (はけ):村の東方にある。東西3町15間・南北2町45間。
  • 中道(なかみち):峡の西に連なる。東西3町50間・南北1町50間。
  • 中道下(なかみちした):中道の南に連なる。東西4町・南北1町55間。
  • 宮前(みやまへ):中道下の西に連なる。東西2町40間・南北2町20間。
  • 谷つ(やつ):宮前の西に連なる。東西2町10間・南北1町50間。
  • 堂上(だううへ):谷つの南に連なる。東西2町35間・南北1町50間。
  • 新田前(しんでんまへ):堂上の西に連なる。東西1町50間・南北1町40間。
  • 堰免(せきめん):新田前の南に連なる。東西1町・南北1町40間。
  • 下田(しもだ):堰免の東に連なる。東西2町20間・南北1町50間。
  • 堂の下(だうのした):下田の東北に連なる。東西1町30間・南北1町10間。

このほか、地里下、下の谷、水白、横手、高堤、川袋、谷島、川端、西久保、新田、番上久保、六万堂、儘上、上原、堂裏、宮久保、宮山、北原、西原、京塚、谷つ上、厚境、南割、境久保、北割などあるが、今、ここに一々掲載しない。

貢租

  • 地租:米82石4斗4升6合、金94円25銭5厘
  • 賦金:金238円25銭
  • 総計:米82石4斗4升6合、金332円50銭5厘

戸数

  • 本籍:86戸(平民)
  • 社:5戸(村社1坐、平社4坐)
  • 寺:1戸(真言宗1宇)
  • 堂:3戸
  • 総計:95戸

人口

  • 男:255口(平民)
  • 女:250口(平民)
  • 総計:505口

牛馬

  • 牡馬:34頭

舟車

  • 荷船:1艘(100石積)
  • 水害予備船:4艘
  • 荷車:7両(小車)

山川

  • 新河岸川:深さおおむね4尺、幅12間から15間に至る。宮戸村から来て村の東辺を流れて田島村に入る。その間21町40間。
  • 黒目川:深いところ5尺、浅いところ1尺5寸、広いところ4間、狭いところ2間半。緩流、清水。村の坤(南西)の方、溝沼村から来て南辺を流れて、巽(南東)の方、田島村に入る。その間、15町。
  • 岡橋:村路に属し、村の南方、黒目川に架す。長さ4間・幅7尺。木製。

道路

  • 村路2:1条は東京道と唱え、北の方、宮戸村界から南の方、岡村界に至る。長さ六町、幅2間半。1条は浦和道と称し、西の方、北野村界から東の方、内間木村界に至る。長さ28町、幅2間半。

神社

  • 氷川社:村社。社地は東西17間・南北30間2尺1寸・面積516坪。村の西方にある。素戔嗚尊を祭る。祭日3月15日。
  • 稲荷社:平社。社地は東西10間・南北5間4尺2寸・面積57坪。村の西の方にある。倉稲魂命を祭る。祭日2月初午。
  • 稲荷社:東西12間・南北10間・面積120坪。村の北方にある。同上。
  • 稲荷社:東西6間・南北7間・面積45坪。村の中央の北にある。同上。
  • 稲荷社:東西8間3尺・南北11間1尺8寸・面積96坪。村の東の方にある。同上。

仏寺

  • 三光院:東西12間・南北20間3尺3寸・面積452坪。村の西方にある。新義真言宗 豊島郡石神井村三宝寺の末派である。慶長十三年、僧永雅が開基創建した。
  • 薬師堂:東西6間5尺4寸・南北11間・面積76坪。村の中央にある。元禄五年、開基創建した。
  • 観音堂:東西7間・南北11間・面積77坪。村の西の方にある。同上。
  • 地蔵堂:東西7間・南北14間9寸・面積99坪。村の東の方にある。元禄五年、僧旧西が開基創建した。

村事務所

  • 村の東放、戸長宅舎を仮用している。

物産

  • 米:260石
  • 大麦:430石
  • 小麦:170石
  • 大豆:150石

その他、甘藷の類、清酒など余りがあって近傍に販売している。

民業

  • 男女農業を専とする。

注記

  1. 見出しは「濱崎村」となっているが、ページの見出しには「浜崎村」とあり、現代表記と同じ「浜崎」を採用した。
武蔵国郡村誌
武蔵国新座郡村誌
大和田町 - 野火止村 - 菅沢村 - 西堀村 - 北野村 新座市北部
志木宿 志木市南部
上内間木村 - 下内間木村 - 宮戸村 - 田島村 - 浜崎村 - 溝沼村 - 岡村 - 根岸村・台村 朝霞市の大半
上新倉村 - 下新倉村 - 白子村 和光市
橋戸村 練馬区大泉町付近
膝折村 朝霞市膝折
片山村 新座市南部
上保谷村 - 上保谷新田 - 下保谷村 西東京市東部
小榑村 練馬区大泉学園町西大泉南大泉付近
武蔵国入間郡村誌より
針ヶ谷村 - 水子村 現富士見市内
宗岡村 志木市北部